covo.jsはシソーラスや統制語彙を利用するためのJavaScriptライブラリとしてLi:d tech(長屋、林、大谷)が作成したものです。2011年に試作したver0.1ではWeb NDL Authorities、OCLC Terminology Services、Scraper wiki、Wikipedia Thesaurusなどを利用し10個のシソーラス・統制語彙に対応しています。シソーラス及び統制語彙のデータはライブラリ側でデータとして持っているものではなくすべて「動的」に取得する仕組みであり、SPARQLやWeb APIを利用しているものもあれば、htmlからスクレイピングする外部サービスを利用しているものもあります。その過程で見えてきた課題と課題に対する対応策を解説した記事をCode4Lib Journalに投稿しました。オープンデータとしてシソーラスや統制語彙のデータを公開することの重要性が伝わればと思い書きました。ここは2011年に試作したver0.1のサンプルを設置したサイトです。なお、Scraper Wikiなどの外部サービスが変わってしまったため現在はINISシソーラスを利用することができません。
下のスライドは2012年にNorwayで開催されたemtacl12という国際会議での発表資料です。
2012年に試作したver0.2ではFireFoxの拡張機能(Greasemonkey利用)として機能し、利用者側で入力時に自由にシソーラスや統制語彙を利用できるようにしました。例えば以下の動画では、ブラウザ側の機能をONにするだけでWorldcatの検索ウィンドウでcovo.jsを入力支援として利用することができる様子を紹介しています。
Notificationなどの見た目のオプション機能も付けました。